モナムール京都
主に京都で活動する演劇人・川渕幸治郎の今を手前味噌でお届けする雑録ウェブログです。
イラストレーション:五藤七瑛(演劇集団Q)

Next Works

【出演・制作】
ピンク地底人プロデュース
『SALLY SINAMON』
作・演出:林家蔵之介(ピンク地底人3号)
2008年1月11日(金)~13日(日)
京都市東山青少年活動センター創造活動室

2007年春に引き続いてピンク地底人プロデュースに出演します。ここの作家・林家くんはこの一年で、僕がイチオシする作家さんです。また一緒にできるのは嬉しいことです。



Profile

川渕幸治郎

Author:川渕幸治郎
京都にてフリーの役者として活動。WEBデザイン・グラフィックデザインも手がける。
下のコンテンツは一部準備中です。少々お待ちください。



詳しいプロフィール紹介。
ご依頼の要綱もこちらに。
3/9更新!


生い立ち及び芝居歴。
準備中。


デザイン関連の作品集。
第三回アップ。


ご連絡はこちらに。
(メーラーが起動します。
ご注意ください)



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女に追われる夢
初日の朝なのだが、夢にたたき起こされる。

僕は真夜中に火ノ鳥忍君と飲み歩いていたのだ。
真夜中なのに空は変に薄明るくって、なんだか
それは夜じゃないみたいだった。

広い大通りを歩いていると、そこには
大きな白い建物があった。河原町通りの
近くである。
そこはもともとホテルだった場所だった。
そこにはバーやゲームセンターが
あり、昔はそこでよく遊んだ思い出が
あったのだが、僕はそこで、そのホテルが
潰れたことを知る。建物の形はそのままに、
その建物に光っていた照明やネオン、
装飾は見事に取り外され、しかし建物の
形はそのままで壁は一点の曇りもなく
美しいままだった。薄明るい真夜中の空に
浮かぶ白く美しい建物。それが僕には、
そのホテルの亡霊のようなものに
しか見えなかった。

鴨川沿いで忍くんと別れ、僕はバイクで
北に上り、家路を急ぐ。

途中で僕は小川が傍らに流れる通りに出る。
柳があたりを埋め尽くしている。木屋町に
似ているが、回りは民家ばかりでかつ、
柳の数が半端でない。あたり一面柳の葉ばかり。

そこで僕はかばんをどこかでなくしていたことに
気づく。今年に入って買ったばかりのメッセンジャー
バッグ。

途方にくれていると強い風が吹いて、周りの柳葉が
一斉に揺れる。僕は途端に不安になり、周りを
見回した。

女がいた。

柳葉の隙間から女の顔が見えた。近くの民家の窓から
顔を横ににゅっと突き出し、その長髪は真下に
ぶら下がり、柳葉と同じリズムでゆらゆらと揺れている。
年のころは35~45。彼女の得体の知れない笑みに
僕は強い不安を覚えるが、気づけば僕は彼女と同じ
部屋にいた。彼女は右手に包丁を握っていた。

彼女は微動だにせず嫌な笑みを浮かべたままで
「死んで頂戴。あなたは昔の男に似すぎている」
と言った。彼女の目がまともでないことは
どう見ても明らかで、僕は恐ろしさのあまり、
この家から出ようと逃げ出す。

逃げながら僕は予感した。これは悪夢であり、
結末はすでに決まっている。どれだけ逃げたところで
その結果はくつがえせない。すなわち、僕は彼女に
捕まり、背中にその包丁を突き立てられるのだ。

分かっていても逃げ出すしかない。僕は階段を降り、
玄関と思しき引き戸を開ける。だが、その向こうは
なぜかガラス製の自動ドアであり、その自動ドアは
冷たく死んでいる。僕は自動ドアの間に手をかけ、
力任せにドアを開ける。しかし、その向こうにも
同じように扉があり、そしてまた死んだ自動ドアが
横たわっていた。

いくつのドアを開けただろう。ついに外に通じる
ドアにたどり着いた。そこで僕は観念する。
このドアは開かない。そう僕には分かりきっていた。
最後の自動ドア。それは今までどおり簡単に開く
ものだったが、案の定、脂汗でぬるぬるになった
指にドアの縁が引っかからず、僕は幾分手間取った。

分かっている。この扉だけは容易に開かず、
そして僕のすぐ背後には彼女が迫っている。
今この瞬間にも彼女の冷たい手が僕の肩を捉え、
そして僕も彼女と同じ、冷たい体にされて
しまうのである。


そこで僕は、場面をスキップすることにした。
それは成功し、夢の場面は一面が白い草原だった。

そこで僕は目を覚ます。

4時だ。僕は再び横になり、安堵のため息をもらした。
が、まだまだ安心することはできなかった。
さっきの夢の尻尾が僕を追いかけてきている。
今眠ると確実に僕はあの夢に戻されてしまうのだ。

正気を失った女の顔と、彼女の手が僕の肩にかかる
瞬間を想像し、僕は布団の中で心底震え上がった。

が、夢の尻尾は僕の体を縛り付けていたようで、
僕は現実の布団の中にいるのに、精神は半ば
夢に引きずりこまれて、それに抵抗して身体を
動かそうとするのだが、身体は動かない。
それでも抵抗せねば僕はこのまま夢に戻されて
しまう。僕はありったけの力を出して、かつ
精神がこの世にあるよう強く念じ、そして
汗びっしょりで本当に覚醒した。

6時だった。
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